Teaching Tourism – Walking Conference(TeToWaCo)は、観光と教育の独自の統合を提供する、没入型かつ実践的な取り組みであり、研究者、実務者、そして学習者に向けて企画されています。

この会議は、北海道大学が主催する国際・国内向けの「Teaching Tourism」夏季講座の拡張プログラムとして提供されており、その受講者が参加枠の割り当てにおいて優先されます。ただし、定員に達するまでは、講座を受講していない方にも開放されています。

本会議の中心テーマは「観光教育におけるマルチリテラシー」。観光を「科目」として、また「実践」として、どのように関わるかを再構築することを目指しました。参加者は、単に発表するのではなく、従来の会議空間から一歩外に出て、「歩く」という環境の中で交流するよう招かれました。

この革新的な形式により、ハイキング中に深い対話が生まれ、参加者はリアルタイムかつリアルな空間の中で、自身の理解に向き合い、問い直すことができました。ハイキングの経験は、誰もが「学び手」であり「教え手」でもあるという空間を創出し、発表者と聴衆という従来の境界線を取り払い、協働的な学びの場を育みました。

このような空間は、高等教育では稀であり、しばしば専門家と学習者を分断する硬直的な構造が存在します。しかし協働的な学習では、参加者が積極的に関与し、有意義に貢献し、多様な視点を尊重することが奨励されます。

価値観に根ざした視点から見ると、このアプローチは、謙虚さ、共感、そして共有された責任感を育むものであり、社会的責任を持つ観光の教育者・研究者にとって不可欠な資質です。これらの価値観を受け入れることは、よりつながりのある学術コミュニティの構築と、世界に対する影響を意識する学生や研究者の育成につながります。

マルチモーダル性とマルチリテラシーを重視した本会議では、アブストラクトの提出形式も柔軟です。

  • 通常のテキストファイル(250~300語)
  • 30秒程度の音声または映像ファイル
  • 一枚または複数枚の画像で構成されるビジュアルファイル(投稿内容の本質を表現したもの)

会議で扱う主なテーマ:

  • マルチリテラシー教育を通じた教育内容とカリキュラムの開発
  • 観光開発における価値の批判的再考
  • 教育を通じた地域コミュニティのエンパワーメントおよび都市・農村の再生
  • 文化遺産や自然環境を観光教育によって保全する方法の探求
  • 観光における責任を果たすため、観光教育と地域の社会的企業との連携
  • 教育を通じた先住民族の価値観の体験・学習・継承